痛みを訴える患者さんのために
ソフトリングペッサリーの抜去・取り出しに
クスコを使用するご提案です。
375-55 新製品 特許 第6724262号 五十嵐式ペッサリー抜去用 ダブルナットクスコ腟鏡 |
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手による抜去に痛みを訴えていた患者さんの内80%の方の痛みが低減されました
(帝京大学ちば総合医療センター 病院教授 五十嵐敏雄先生のご研究による)
特許権者・発明者
公立富岡総合病院 産婦人科
診療部長 五十嵐 茂雄先生
帝京大学ちば総合医療センター 産婦人科
教授 五十嵐 敏雄先生
ご使用いただいた先生のお声
入院・麻酔下での手術を回避できました!
「77 ペッサリー挿入後数年が経過して腟入口部が狭くなってしまった患者さんが来られて、
そのまま抜去すると大きな腟裂傷が避けられない状態でした。
そこでペッサリーの腟への癒着がないことを確認後、このクスコのMサイズを使用したところ、
引き込み法で比較的容易にするりと抜去完了!入院・麻酔下での手術を回避できました。」
福岡市の総合病院様 婦人科部長先生
2個のナットで開大度を固定
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先端のくぼみがペッサリーをホールド |
・材質 | ステンレス | ||
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・薬機法分類 | クラスⅠ 一般医療機器 届出番号13B3X00115375055 | ||
・製品バリエーション |
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■サイズ表m/m
a | b | c | |
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M | 24 | 100 | 48 |
S | 20 | 92 | 44 |
実際にご使用できるデモ機をご用意しております
ご使用方法
抜去・引き込み法 | 二つの弁に窪みがあるタイプ 375-55-1M 375-55-1Sを使用 |
1 本器の内側ナットの位置を内側のハンドルから5mm付近に調整します。 |
2 腟入口を指で広げながら本器の先端が閉じた状態で腟に挿入します。 |
3 ペッサリーを視認したらペッサリーが本器の二つの弁の間に挟まるようにします。 |
4 ペッサリーを引っ掛けるように塚原腟部鉗子などでしっかり把持します。 |
5 本器をペッサリー手前まで戻してから90度回転しペッサリーを先端の窪みにはめます。この時に外側のナットの位置を調整して本器の弁の開大度を固定します。 |
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開大度を固定しないとこの後の段階で患者様に苦痛を与えてしまいます。 |
6 鉗子で固定したペッサリーに対して本器を押しこみ、本器の窪みをペッサリーに沿わせつつ本器を更に奥に押し込みます。 |
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腟壁が挟まった状態で処置を続けると思わぬ事故につながりますので、必ず処置を中断して挟まりを解消してください。 |
7 本器をしっかり押さえながら塚原鉗子を牽引しペッサリーを本器の中に引き込み、そのままゆっくりと抜去します。(この時本器の弁の開大度がペッサリーに対して不適切な場合は各ナットを調整して開大度を再固定します。 ここがポイント! |
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8 二つのナットを操作して本器の弁を閉じて腟から外して完了です。ご使用前に「重要 使用上のご注意」を必ずご確認ください。 |
抜去・切断法 | 片側の弁にのみ窪みがあるタイプ 375-55-2Sを使用 |
1 腟入口を指で広げながら本器の先端が閉じた状態で腟に挿入します。 |
2 ペッサリーを視認したらペッサリーが本器の二つの弁の間に挟まるようにします。 |
3 本器の二つのナットを調整して |
4 本器をしっかり押さえつつペッサリーをマルチン単鈎鉗子で把持牽引します。 |
5 その後直クーパーを使用して本器内でペッサリーを切断します。 |
6 本器を45度回転させて、ペッサリーを掴んだマルチン単鈎鉗子を時計方向にねじって、ペッサリーを本器遠位部の窪みにはめこみます。 |
7 引き続きマルチン鉗子を時計方向(肛門側)に回転させながら牽引し、サザエの身を殻から出すようにやさしく抜去します。 |
8 二つのナットを操作して本器の弁を閉じて腟から外して完了です。ご使用前に「重要 使用上のご注意」を必ずご確認ください。 |
挿 入 編 | 71mm以下の小さなソフトリングペッサリーなら 痛みを軽減しながらの挿入にも有用です。 こつは「一気にところてんを押し出すように!」 |
挿入時のご使用方法(71mm以下のソフトリングペッサリー)
初回にペッサリーサイズを決める時には必ず従来の手による挿入を行ってください。
本器による挿入はペッサリーが滑るように入るため、患者様に合わないサイズのペッサリーでも挿入できてしまう場合があります。 本器による挿入はサイズ決定後の交換時に行ってください。
1 本器の2つのナットを調整してペッサリーが通過するくらいの開大度に固定します。 |
2 潤滑用のゼリーをペッサリーの先につけた後、ペッサリーを手で小さく潰した状態にします。 |
3 ペッサリーを画像のように縦にして本器の先端から半分くらいの位置まではめ込みます。 |
4 3の画像の状態のまま腟入口部にペッサリーの先をあてます。次に本器を軽く押して本器から出ているペッサリーの半分が腟内に入った状態にします。 |
5 次に本器の側面から指でペッサリーを腟後方に向けて一気に押し出します。本器の先生側の開口部からでは指が十分に届きません。 |
※重要 使用上のご注意
1 ソフトリングペッサリーを本器内に牽引する時、ペッサリーと本器の隙間に腟壁を巻き込まないよう十分注意してください。
牽引時に本器を静かに前後させて状態を確認することが有効です。 万が一巻き込んだ場合は本器を静かに前後させるか、2つのナットを緩めて本器とペッサリーとの隙間を広げるなどして解消してください。
2 本器の使用前には必ず内診などで腟壁癒着などで抜去不能な状態でないことを確認してください。
またペッサリー再挿入前には本操作により腟壁等に不慮の裂傷などが生じていないことをご観察、ご確認ください。
3 「本器を使ったソフトリングペッサリーの抜去・挿入に関する患者様の痛み低減」とは、考案者が本器を使用した時に患者様の反応などを観察した私感によるものです。 痛み低減を証明する数値的な根拠などはありませんのでご使用時は十分ご注意ください。